ベトナム紀行
ベトナム行きが決まったのは昨年の秋。きっかけはドーンセンターが主催する女性キャリアアップ講座に越堂さんと私が参加し、その時の仲間が、「ベトナムの縫製工場の指導者として永住する」ことに。じゃあ彼女が慣れた頃にみんなで遊びに行こうということで2月13日、越堂さんと私と友人たちの4人でベトナムの旅へ。
日本との時差は2時間。気温は29度。飛行時間は5時間。11月~4月は乾季で旅行するにはベストシーズンだそうです。真冬に日本を出発した私たちは5時間後には夏の国。
「あ~っつう~(大阪弁)」4人は冬服の下にちゃんとTシャツやタンクトップを着ていて、空港に着くや見事“脱皮”したのでした。
同じ日、日本から皇太子のホーチミン訪問があり尾翼に日の丸が描かれた政府専用機が待機していました。私たちは、ちょっと興奮しました。
ホテルへむかうバスの窓から、初めて見るベトナムの町の中に「Canon」「SANYO」など見慣れた看板の文字に自分の事のようにちょっと誇らしく思いました。ベトナムに着いて一番驚いたのは原付バイクの多さです。なんと人口800万人に対してバイクが350万台。50ccバイクは18歳以上なら免許無しで乗れるそうです。夜になってもバイクの数は減ることなく、親子の3人乗りは当たり前。4人乗りも普通。家の中が暑いので夜の9時、10時になっても夕涼みに親子でツーリングという事らしいです。
さて、旅の楽しみは何といっても現地の料理。味はどれも日本人の味覚にピッタリの塩ベース。気になるのは若干の香草。ベトナムの人は食が細く少量を何度かに分けて食べているようで、現地の友人曰く、「1日中食べているように見える」。確かに食堂に居るカップルやグループで来ている人のテーブルの上にあまり食べ物は並んでいません。そこへいくと日本から来た私たち5人の食欲はすごかった!並べる、並べる、食べる、食べる、飲む、飲む!周囲の目は私達に釘付けで、熱い視線を受けながら私たちは見事に平らげるのでした!お会計一人約千円。屋台ともなると約600円。フォー(お米で作った麺)にも色々な麺の太さや味があり、日本で見慣れない南国ならではの果物も沢山あり、毎日満たされた胃袋は縮むことなく3日間が過ぎました。私たちが一番最初に覚えたベトナム語は「バーバーバー(333)」それはビールの名前でした。味はサイゴンビールの方が美味しかったな~。
ホーチミン市(旧サイゴン市)は現地の人はサイゴンはサイゴンなんだ!と今でも、通りやホテルなど公共の建物にもサイゴンという名を使い、呼び親しんでいるとの事でした。
ベトナムの経済は今インフレの状態で格差も広がっており月収1万円の一般人に対し、現地でも300万円以上するレクサスやベンツなどに乗る階級の人が増えており、エリートの子供が通う小学校はお揃いの制服で両親の送り迎えを待っている。「社会主義国でありながら」と、不思議な気持ちを残し、私たちは買物や観光を楽しみ3泊4日の旅は終わりました。