「働く女性の教養講座」にて=韓国の働く性たち=
7月4日(土)の午後から、「働く女性の教養講座」にて=韓国の働く性たち=を、大阪樟蔭女子大教授の森田園子さんに講演いただきました。
森田さんは、主に韓国の女性秘書の研究をされています。
韓国は女性非正規が圧倒的に多いとの事ですが、今日はかねてからうわさに聞いていた、2007年施行の非正規保護法の詳細を聞きました。
内容は、
①期限のある労働者を2年以上雇用すれば、事業主は「期限の定めのない労働契約」(正社員)を結んだとみなす。
②派遣労働者は2年経過後、事業主に直接雇用を義務づける。
③非正規労働者に対して「合理的な理由なしに」同種業務に従事する正規労働者と差別してはならない。
—うらやましく、素晴らしい法律です今年がその2年目にあたるので、期間延長に関し国会での動きに目が離せないそうです。しかし、これは実際どれだけ実施されているかは今後の調査によるが、韓国の有力銀行、ウリ銀行が非正規を正規にしたそうですが、一番下から3段階目までの部分に処遇。身分は正規、処遇は非正規だといわれている。
これって、まさしく、日本とおなじ。コース別人事が間接差別という運動もあいまって、一般職を全員、総合職にしたのとおなじ仕組み。名前は総合職だが、実際は一番下の職責に配置していることをWWNの調査で判明した企業が3社ある。
韓国が真似をしたのかと思ったが、韓国は日本の真似をして導入したコース別を、これは間接差別だとしてとっくになくしたとのこと。なんと進んでいることそれから、この法律に「派遣」とかかれているが、その数も、パート数も少なく、非正規は契約社員が圧倒的とか。韓国の就職難は厳しく、大学出た人が「船頭さん」になるとか。しかし、アメリカ型で、いくらでも、また大学院にて学びなおして様々に転職するようです。
日本は、雇用にかんして、知能犯。指針の雇用管理区分をトリッキーにつかってコース別を容認。派遣社員も、日本独特の雇用形態だと知りました。
WWNは、ニューヨークの国連へ7月23日から、日本政府審議会の傍聴にいくが、CEDAW委員へのロビイングのしにくいこと、よほど、工夫して説明をしないと、理解してもらえないと実感しました。